自分よりふさわしい人へ
アメリカの瞑想の道場に長い間滞在していて
日本に帰ることが決まったので、先生に伝えに行ったときのことです。
先生は、スタッフに何か指示されてから、
私に先生の近くに座って少し待つようにと言われました。
先生は、私に手を出すようにと言われたので手を差し出すと、
箱の中に手をいれて無造作に、沢山の宝石やアクセサリーを
3回私の手の上に置きました。
それは、両手で持ちきれないほどで、
周りにいた人たちも驚いて、私を見ていました。
私も何が起こったのか、良く分からないまま
先生の顔を見ていました。
先生は、ニッコリして
"For Center people"と言われたので、私はお礼とご挨拶をして
自分の席に戻りました。
先生からのプレゼントは、特別なものです。
そのときに必要なもの、学ぶべき意味が全てプレゼントの中にあります。
たとえば、瞑想用のショールを頂いたら
先生は、私に深い瞑想を望んでいるのだろう…とか
その人にとって、何か熟考する意味が含まれます。
私は、スーパーバイザーとして、個人としてではなく
先生の意思を届ける立場になっていく時期に
先生から、色々なプレゼントを複数頂きました。
そして、それはいつも誰に向けて与えられたものかは
明記されていないので、私自身が判断しなければなりませんでした。
それから、部屋に帰って、荷造りを始めたのですが
一体このプレゼントの意味は、何だろう…と、マインドが考え始めました。
大切なのは、マインドで判断することではなくて、
ハートで感じることなのですが、自分の想定外の事が起こると
どうしても、マインドが働いてしまうようです(笑)
先生は『瞑想センターの人へ』…と言われたなぁ。
私は、センターの人かなぁ~? 私へのプレゼントはあるのかなぁ?
恥ずかしいのですが、最初に、そんなことを考えました。
そして、一つずつベッドの上に並べていくと
全部で40個位のアクセサリーがありました。
そのうち、頭が静かになって、ハートが動き始めました。
そして、あることに気づきました。
私が始めてアメリカの道場に行ったときに、
友人とお揃いで頂いたブレスレットと同じデザインの
ペンダントがありました。
私の色ではなくて、友人の色と同じもの…
そのペンダントは、間違いなく彼女のものでした。
そこから、私のもの…という考えは、すっかり消えていきました。
白いブレスレットがありました。
私に先生に頂いたブレスレットを失くしてしまったと言った
別の友人のことを思い出しました。
それから、琥珀の小さいネックレス。
琥珀が大好きな友人の顔が浮かびました。
そんな風に次々と、頂いたプレゼントにふさわしい人の顔が
浮かんできました。
もちろん、全てのものが、誰のものになるのかは
分かりませんでしたので、いくつか残ったものは
センタースタッフに頼んで、必要な人に分けてもらおうと
決めました。
その時の体験は、本当に大きいものでした。
私は、その時に、形のあるものを頂くことはありませんでしたが、
自分よりもふさわしい人に届けるということの大切さや
先生の視点で考えること、
先生の意思をクリスタルクリアのようにより輝きを増して
届けることを学んだような気がしました。
『自分のもの』というエゴがないときに、
どんなに清々しいか…という気持ちも、身体全体が感じていました。
そして、私を信頼してこの沢山のプレゼントを預けてくださったことや、
自分を成長させる機会を与えてくださったことに、深く感謝しました。
今のこの私の生活の中で、先生の教えを生かしていけるかどうか
それが、本当の修行だと思っています。
自分のもの…という気持ちが起こると、毎回思い出す大切な話です。
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