« あいづちの作法 | トップページ | ハロウィーン »

思いやりとは…

思いやりとは…
それが、自分にとって心地よくないことだとしても、
『それしかできなかったんだなぁ』…と
相手のした事をそのまま受け入れること。

その心の底には、深い許しがあるように思います。

全てが自分の思うように運んでいってくれれば
こんなに都合の良いことはないのだけれど…。

私が20代の頃、
私に対して子供時代にしてくれなかったことを
母に訴えたことがあります。

『それしかできなかった…』と母に言われて
そのとき初めて、そうだったのか…と思ったのを覚えています。

もしかしたら、私が子供から大人になった瞬間かもしれません。

相手の立場にたって考えるのは、とても難しいけれど
そのときに使えるのは、想像力。

感受性の強さ…。

ふだんとても強くて、キツイことをはっきり言う人は、
実は人の弱さに対して優しいことが多いような気がします。

『強く在る』ことの裏には、弱さが存在します。

自分の弱さを知った人だけが
相手の弱さと共にいることができる。

弱さと共にいるためには、強さが必要です。

本当に優しい人は、強い人だという意味が分かるような気がします。

強い心の優しい人になりたいと思います。

私にとって、一生をかけて、達成していくゴールです。

|

« あいづちの作法 | トップページ | ハロウィーン »

心と体」カテゴリの記事

コメント

思いやりは見返りを求めない愛でしょうか。
愛することはおっしゃるように許す心ですね。
お母様の「それしかできなかった」一生懸命な気持ちが伝わってきました。
当然お母様を許し、質問をしたあなたを許してほしいと思ったでしょう。
親子は親身な愛情ですので多くは語らなくてもお互いに許しあえます。
現実こそが真実を物語り、強く生きられるようになっているのでしょう。
反対に思いが現実から離れると人を弱くするのかも知れません。
思いやりも、思うだけでなく現実を思いやれば強さを保てるのかもしれません。
いろいろ考えさせていただきました、ありがとうございました。
存在とは行為行動力でしょう、気楽に微笑んで優しい言葉をかける。
できればそうしたいものです。

投稿: エスプリ | 2009年10月31日 (土) 01時02分

エスプリさんへ

私のいとこが、母娘関係のカウンセラーをしています。
『本当は、一番心の通じ合う関係になれるはずなのに…』と
言う話を聞いて、そうだなぁ~…と思います。

エスプリさんのおっしゃってくださった、
『気楽に微笑んで優しい言葉をかける。』…という言葉、素敵ですね。

今の自分・現実とつながっていること、身体/事実とつながっていること、
…によってしっかりと強く生きていけるのだ…と、最近強く思います。

深く熟考するコメントを有難うございました。
こちらこそ、感謝しています。

投稿: PAVI | 2009年11月 1日 (日) 22時35分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 思いやりとは…:

« あいづちの作法 | トップページ | ハロウィーン »