人が変るとき。
茂木健一郎さんの『脳が変る生き方』という本を、
図書館から借りて読みました。
その中で、心に残った言葉。
人間が本当に変るときは、一瞬、動きが止まって、
ちょうど、「サナギ」のような状態になります。(中略)
一方ではこれまでの自分がいて、他方では変わっている自分もある。
そのようにして、決まってる部分と、どうなるか分からない部分、
それが一緒になって変化しているときに、
人間は一番よく変わることができるのです。
瞑想の先生の所に行って『変りたいんです!』という人に対して、
先生はただ一言『change !』とおっしゃっていました。
そこに、どうすれば変わるのか…という言葉はありませんでした。
たぶん変る瞬間、サナギから蝶になる瞬間には、
迷いや方法論などはないのでしょう。
決まっているもの、変ってしまったものへ移行するシフトするだけ…という
ひとつの動きなのかもしれないなぁ~と思います。
サナギの間は、じっとしているだけです。
確実に何かが変わり、何かが動いていても
外からは何もその変化は見えない。
どうなるか分からない部分が変化しているときの気持ち…
自分が全てをやりきったときに、大きいものへ委ねる気持ち。
エリザベス・キューブラロスが
死ぬというのは、サナギが蝶になるようなもの…と
言っていたことを思い出しました。
【変ること】を、サナギから蝶へ…という視点でみていくと
悲壮感を漂わせながらの勇気や努力はいらないのかもしれない…と
思ったりします。
今の自分に正直に、今の自分の生き方をそれで良し…とすること
その続き、その先に【変ること】があるような気持ちがします。
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