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怒らないこと

以前、夫が【怒らないこと】という本を買ってきました。
アルボムッレ・スマナサーラというお坊さんが書いた初期仏教の法話です。

その時は、面白いなぁ~という気持ちでサラリと読み流していましたが、
最近夜寝る前に、丁寧に繰り返し読んでみました。

そして、【怒らないこと】を自分と約束しよう…と決めました。

怒りは愛情と同じく、心にサッと現れて来るひとつの感情です。(中略)
大雑把にいうと、我々人間はこの二種類の感情によって
生きていると言えます。
ひとつは愛情の感情で、もうひとつが怒りの感情なのです。

愛情という感情なら、心の中で大きく育てていきたい。
サッと現れたときに、それを捕まえて大事にしたい。

でも、怒りの感情に大きい力を与えたくない。
できれば小さい種のうちに、取り除いてしまいたい。

…そんなことを考えました。

私の中でサッと現れる怒りの感情を野放しにしておくと
それは、遠い昔の怒りまで引き連れてやってきます。
もう忘れてしまったと思っていたことまで、痛みをともなってやってきます。

だから、自分が怒っている…と気づいたら、
私はイメージの中でその種が大きくならないように、
そっと拾い上げるようにしています。

そして、私には必要ないもの…と自分の身体から手放します。

こんなことを、毎日繰り返しています。

何度も何度も、繰り返して、
そして夜寝る前にする短い瞑想の中で【怒らない自分】でいたかどうか
思い出しています。

今日は【怒らないこと】ができませんでした。
種を拾いあげることができませんでした。
自分を少し壊してしまったかもしれませんが、
ただ、私の怒りで誰かを傷つけることはしなかった。
だから、ちょっとだけ、自分を誉めてあげようと思います。

私の怒り癖は、とても性質が悪くて、なかなかやっかいです。

でも、怒らないことを自分に約束したのだから、
その自分との約束を守ろうと思っています。

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